今回は食品の陰陽についてお伝えしたいと思います。この世界の全ては陰と陽に分類できることは前回お伝えしました。なので、私たちが食べている野菜や穀物などの食物などにも陰と陽があります。
陰の食物は身体を緩めたり冷やしたりする性質を持っています。逆に陽の食物は身体を締めたり温めたりする性質があります。それらの食品の組み合わせで中庸の状態を保っていくのが理想とされています。
それでは陰性の食物の特徴はどのようなものでしょうか。
- 暑い気候で成長する
- 成長が早い
- 水分が多い
- 地上から上に向かって成長する
- 酸っぱい、苦い、甘みが強い、スパイシーな鋭い辛味、香りが強い
- 紫、緑、青、白い色
などです。
では陽性の食物の特徴は
- 寒い気候で成長する
- 成長が遅い
- 水分が少ない
- 地下に向かって成長する
- 塩辛い、甘味が穏やか、ピリッとした辛味
- 赤、黒、濃い茶色
などです。
食物の陰陽を見ていくときにこれらの特徴を参考にするとわかりやすいと思いますが、全てのものには陰陽両方のエネルギーが含まれているので、どの要素が強く影響を与えているのかを考慮に入れる必要があります。
例えば、トマトは赤色ですが、暑い気候で成長し、水分が多く、地上から上に向かって成長します。
なので赤色は陽性の特徴ですが、その他の陰性の要素の影響が強いので陰性の性質の方が強い食物と言うことになります。
少しややこしいですね。食物の陰陽を分ける一番簡単な方法としては、どの季節にそれらの食物が収穫されるかを見るのが良いかもしれません。
冬の寒い時期は、大気のエネルギーも収縮へと向かい、植物は葉を落とし樹液は根のほうへ向かいます。つまり陽性の働きが活発になっていきます。
この時期にとれる野菜などは水気が少なく固く凝縮していて、私たちの身体を温めてくれます。秋や冬の野菜、ごぼう、人参、カボチャ、大根などです。
それでは、春や夏はというと植物はどんどんと上に向かって広がりを持って成長していきますね。陰性の働きが活発になっているということです。
この時期にとれる野菜は水気を多く含み、身体を冷やしてくれます。きゅうりやレタス、とうもろこし、スイカなどですね。
他にはその食物の原産地を見るのも良いですね。暖かい地域や亜熱帯の地域で採れたものは陰性の要素が強いですし、寒冷地で採れたものは陽性の要素が強いです。
これだけで大体の野菜や果物などは見分けがつくと思います。
では動物性の食品はどうなのでしょう。基本的にほとんどの動物性食品は植物性食品と比べて陽性の要素が強いと考えられています。動物は植物と比べてよく動き回りますし、植物のように葉や枝が広がったりはせず、どちらかというと引き締まっていますし、体温も高いです。なので強い陽性や極陽性と言われています。
逆に極端に強い陰性の食物もあります。砂糖などの甘味料や、コーヒー、アルコールなどです。
つまり、陰陽で食物を大きく分けると次の3つになります
- 穏やかな作用、中庸の食物
- 強い陽性の食物
- 強い陰性の食物
です。
では次回は、それぞれを具体的に詳しく説明していきたいと思います。
今回も最後まで読んでいただだきありがとうございます。あなたの毎日に彩りと健康を。
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