マクロビオティックについて

陰陽について①( About Yin and Yang ①)

マクロビオティックのベースとなる考え方の一つに陰陽という概念があります。今回はその陰陽についてお伝えしたいと思います。
聞いたことがある方もいらっしゃると思いますし、全く知らないという方もいると思います。なので今回は、陰陽の基本、基礎的な知識をお伝えできたらと思います。

この世界にある全て(物でも人でも気体でも植物でも全て)は、陰陽というレンズを通してみることができます。そして、そのレンズを通して物事を観ることで、私達に多くの気付きや出来事への深い理解を与えてくれます。

それでは、陰陽とはどんなものなのでしょうか

陰陽(いんよう・おんよう・おんみょう、拼音: yīnyáng、英: yin – yang[1])とは、中国の思想に端を発し、森羅万象、宇宙のありとあらゆる事物をさまざまな観点から陰(いん)と陽(よう)の二つのカテゴリに分類する思想。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

つまり、この世界は、陰と陽のどちらかに分類することができるということです。

ではどのように分類していくのかというと、陰陽にはそれぞれ固有の特質があります。

陰性は

「膨張するエネルギー、ゆるめるエネルギー、中心から外へ広がるエネルギー」です。

陽性は

「収縮するエネルギー、締めるエネルギー、外側から内側・中心へと向かうエネルギー」です。

この二つの相反するエネルギーが同時に存在し、お互いに補いあうことでこの世界は形作られ、完全なものとして存在しています。

例えば陰陽の例を挙げてみると、男性と女性、火と水、昼と夜、活動と休息、表と裏、右と左などです。この様に陽があることで陰が存在し、また逆に陰があることで陽が存在するのです。
ただここで大切なのは、絶対的な陽、絶対的な陰はないということです。必ず陽の中にも陰は存在し、陰の中にも陽が存在します。つまり、陰陽を表現する場合は、「何かに対してより陽性です」や「何かと比較してより陰性です」という表現が使われます。これは陰陽は相対的なものであり、比較や程度の問題だということです。
玄米は小松菜よりも陽性ですが、ごぼうよりは陰性なのです。比較するもので陰陽は変化します。ですから「絶対的な見方」ではなく「相対的な見方」を身に付けましょう。
では、具体的に自然界の陰陽をみていきましょう。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これを参考に自分自身や身の回りにある陰陽などを観ていくことで、面白い発見がいくつも出てくると思います。これは陰性なのか陽性なのか、陰性だからこうなるのか、陽性だからこうなるのかなど。そして、さらに陰陽の3つの法則を加えることでより理解も深まります。

それでは陰陽の3つの法則とは

  1. 陽は陰を引きつけ、陰は陽を引きつける
  2. 陰と陰、陽と陽は反発しあう
  3. 陰は陽に変化し、陽は陰に変化する

1は、男性と女性は惹かれあうや磁石のNとSは引き合うなどがそうですね。
2は水と油や磁石のNとN、SとSは反発し合いますね。
3は夜から昼になったり夏から冬になったり、水から氷になったりですね。


この世界は絶えず変化しています。それは陰陽の営みでもあります。一日や一年、季節ごとの自分自身、そして環境を陰陽の視点で感じてみてください。きっとおもしろいことに気づくと思います。私たちは自然と陰陽調和を無意識にしていることを。陰陽の知識も何もなかったのに、調和をとろうとする行動をしているのです。きっと私たちはもともとそれらを知っていて、直感というものを使ってバランスをとりながら毎日を過ごしているのかもしれません。人ってすごいですね。これからは、それを意識的に調和の方向へ向けることにより自分自身の健康や生き方も変化すると思います。
陰陽についてはこれからも色々とお伝えしたいと思います。今回も最後まで読んでいただいてありがとうございます。
あなたの毎日に彩りと健康を

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