「私たちは食べたもので作られる」
これは、マクロビオティックの一つの大きな原則です。つまり良質な食物を食べれば、良質な体が出来上がる。さらには良質な思考、感情も出来上がるということです。
そのため、マクロビオティックでは、食材・食物は無農薬やオーガニックのものを選んでとりましょうと提案しています。出来るだけ自然なものをとり、不自然な農薬や添加物を避けることによって身体を健康に保とうという考え方です。
私も15年以上前にマクロビオティックを始めて、そこから野菜などは無農薬、オーガニックのもの、調味料などは昔ながらの製造方法で作られたもの、肉や魚を食べるのは減らし(一時期はヴィーガンになったので数年は全く摂らなかったです)、市販のお菓子や惣菜、お弁当、加工品などは原材料表示を必ずみて、添加物が入っていないものを選んで買っていました。
今振り返ると、なかなかハードな暮らし方だったと思います。まず、普通にスーパーやコンビニに行っても自分の基準に合うものはほぼ売っていないです。なのでそういったものを売っているお店まで行きそこで買う。そういうお店ってあまり多くはないんですよね。(それは今も昔もあまり変わらないと思います)もちろん、外食はほとんどできず、オーガニックやヴィーガンを宣言しているお店か(こういったお店も少ない)、出かける時は自分でお弁当を作って出かけるとういう日々でした。お土産などでもらったお菓子や食品などは全て人にあげたりしていました。今考えるととても失礼な感じですね。
ただ、当時はこれが楽しくて、したいことだったので良かったのですが、今、こう書いていてやっぱり息苦しいというか大変だなと客観的に思ってしまいます。今は、そこまで気にして過ごしてはいないので。それについては後で書きますね。
今は、こうやって、色々なものを排除し、負担のかかるものは取り入れないというスタンス。これを突き詰めていくと自由さや楽しむということが奪われていく感じがしています。
では、いったい何を避けていたのかというと、それは、一般的に『社会毒』と言われるものです。
これらを食事で摂るのを避けていたのです。
例えば、酸化防止剤や発色剤、着色料、甘味料、増粘剤、保存料などの添加物、お肉や魚には重金属や成長ホルモン剤や各種ワクチン、遺伝子組み換え食品など数え上げればきりがないくらいあります。認可されている添加物は1,000種類以上と言われています。しかもその添加物は全てを原材料表示する義務はなかったりします。なので原材料に添加物の表記がなかったとしても添加物が入っていないという意味ではないのです。キャリーオーバーというものや一括表示などですね。その他にもいろいろありますが。
つまり、食事からそういった社会毒というものをとらないという選択は、なかなか難しいところがあると今は感じています。また、社会毒というものは食物だけに入っているものではないのです。
例えば、大気中にあるもの、車の排気ガスや工場などからの排気、そこにはダイオキシンや硫黄酸化物やPM2.5などが溢れています。私たちは必ず呼吸をします。そのため絶えずそれらを体内に吸い込んでいるのです。その他にも、水道水には塩素やトリハロメタンなどの化学物質などが入っていたり、シャンプーやリンス、ボディソープ、歯磨き粉,、化粧品などにも様々なものが入って経皮毒として体内に取り込まれています。そのほかにも医薬品やタバコ、ワクチン、放射能、電磁波などなど、私たちは常に社会毒にさらされ、常にそれを体内に取り込み続けているのです。そして、それらは普通に生活していると排出されにくいものなのです。少しづつ身体に蓄積されていくのです。
そう考えると、「取らないことも大切だけれども、取り込んだものを排出するということがもっと大事」だと思います。つまりデトックスですね。最近流行っているファスティングなどはその一つですね。マクロビオティックでも排毒のために日常的な玄米食を進めています。さらには七号正食という、一日一合の玄米と寒干し大根か梅干し、ごま塩、三年番茶で10日間、一口100回以上噛んで食べるという排毒の食事法があります。私も何度もしたことがありますが、確かに排毒はされるのですが、食事の時間がとても長くなってしまう(100回以上噛むので)のと、10日間はこれ以外食べれないというのは結構ハードルが高いと感じていました。実際、こういう時にお菓子の差し入れとか来たりするものなんですよね。なかなか何度も実践するには強いメンタルが必要な気がしますが、実践できる方はぜひ試していただけたらと思います。あと、この食事法は陰性体質の方には良いと思うのでお勧めしますが、陽性体質の方には向かないかなとも思います。ご自身の体質を判断して実践していただければと思います。
その他のデトックス方法としては、サプリメントを取り入れるのも良いかと思います。現在、アメリカなどでは積極的に医療や健康維持・管理にサプリメントを活用しており、多くのドクターが処方しているようです。
私も今年の春にアメリカのサプリメントを2ヶ月間使用し、デトックスをしてみました。今回、私がとったサプリメントは腸にくっついて離れない宿便と言われる社会毒を出してくれるものと、血液中に社会毒が溜まって汚れてしまった血液をきれいにしてくれるもの、それと汚れてしまった細胞自体を正常に戻してくれるものをとりました。基本排毒は大便と尿で排出されます。その通りしっかり、すっきりと排出され身体がきれいになった感覚がすぐに体感できました。
私の場合は、同時に最近は第一の脳や第二の脳と言われる腸内細菌叢に働きかけるサプリも取り入れたため、思考や感情の変化も感じられ、前向きな思考ややる気、集中力などが高まりました。さらに腸内細菌は人の体型にも影響をするので、実際、私自身は脂肪が減り、そこに自然と筋肉がついていき、締まった体型へと変化しました。
今回、久しぶりにサプリメントを使ってみて、これからの時代は、サプリメントもうまく活用しながら健康にアプローチしていくことも大切だと感じています。
『ナガヌマ町ハナレ』と『日々の暮らしの雑貨と食材 ゆきかう』はマクロビオティックとキネシオロジーを活用して、日々の暮らしと健康をサポートしています。