私たちは普段、生活している中で、不意に身体を痛めたりしてしまいます。例えば重いものを持とうとして腰を痛めてしまったり、無理な体勢で体を動かしてどこかの筋肉を痛めてしまったり。
しかし、その痛みは通常は長くは続かないはずで、次第に消えていくはずです。なぜなら私たちには自然治癒力というものが備わっているからです。そのため体のどこかに痛みが起きたとしても本来の状態に自分自身が戻そうとするのです。
なので、私たちは日常的に怪我をしたり痛みを持ったりしても、ずっとそれに悩まされることなく次第にそれらは解消され、普段通りの生活ができるのです。包丁で指を切って出血をしてしまっても、多くの人は数分で出血は止まり、数日には傷すら残らなくなります。
久しぶりにスポーツをして、次の日に歩くのも大変な筋肉痛になったとしてもそれが一生続くことはありません。数日中にはその痛みは消えて、普段通りに戻ると思います。
でも、こう思う方もいるかもしれません。もう何年も腰の痛みが続いているとか肩の凝りがずっと消えなくて辛い。どうしてこれは良くならないのか、自然治癒力が働いていればとっくに良くなっているはずではないかと。
そうですよね。治癒力が発動してくれていれば良くなっているはずです。ということは自然治癒力がうまく発動していないのかもしれません。では発動しない原因とはいったい何なのでしょう。
ある女性の方がいました。その方はとても冷えた冬の日、鏡のように凍った道で足を滑らせ、股関節を痛めてしまいました。その痛みのせいで右足をまっすぐに動かすことができなくなり、横から円を描くように足を運んで歩くようになりました。そしてそれは数年経った後も治ることなく続いていたのです。
なぜこのようなことが起きたのでしょうか。なぜ自然治癒力は発動しなかったのでしょうか。その理由は当時のこの女性が置かれていた状況に答えがあります。当時、この方のお父さんが重い病気にかかり、その不安や悲しみをいつも感じて過ごしていました。そしてその看病に時間的にも体力的にも大きなストレスを抱えていたのです。
その状況の中で彼女は足を痛めてしまいました。この足の痛みは彼女の父親への悲しみや不安の感情としっかりと結びつき、まさにシンボルそのものとなってしまったのです。つまり、この出来事を彼女が受け入れ、解放しない限り、自然治癒力のスイッチは動き出さないのです。そのスイッチを切っているのがこの出来事に対する彼女の感情なのです。
このように体の痛みや症状というものは、物理的な要因によって起きることもありますが、感情から引き起こされたり、それが慢性的になることも多くあります。彼女の場合は、キネシオロジーセッションでその感情ストレスを解放することによって普通に歩けるように戻りました。
感情というものは私たちが思っている以上に自分自身に影響を与えます。そしてそれをそのままにしておくことで症状として現れてくるのです。
ある特定の症状がある感情と関係していることも多く知られていますし、ある特定の場所の痛みはある特定の感情と関係していることもわかっています。
「感情地図」キャロル・ライトバーガー著や「自分を愛して!」リズ・ブルボー著などは、それらの関係をとてもわかりやすく解説してくれています。
キネシオロジーのセッションでは、その痛みがどの感情と結びついているのか、どのような出来事が関係しているのかを潜在意識に問いかけながら探っていきます。私たちに多くの影響を与え続けている、もう忘れてしまった記憶を呼び起こし、そして解放するのです。それによって起きる変化は痛みの変化だけではないかもしれません。それらをひとつづつ受け入れ、解放することであなたの人生は加速度を増して変化していくはずです。
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